脱フュージョンって何ですか?
アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT;アクト)は
活力ある人生を送るために「心理的柔軟性」を高めることを目的とした心理療法です。
この記事では
アクトの6つのコアプロセスの中の
「脱フュージョン」について詳しく解説していきます。
あなたらしい人生を送るために役に立つよ!
脱フュージョンとは?
フュージョン ;特定の考えに囚われ、行動を支配されてしまう状態
脱フュージョン;思考から自分を切り離し、思考が浮かぶも消えるも自由にさせること
自分が何を考えているか確かめてみよう。
自分の考えを観察するなんて変な感じ
思考はあなたの行動をコントロールしていない
- あなたの思考に注目してみる
- あなたの思考が役に立ってみるか振り返る
- あなたと思考が同じでないことを確かめる
あなたの思考に注目してみる
あなたの思考に「マインド」と名前をつけてみよう。
「あなたのマインドは何を言っていますか?」
「今、この瞬間あなたが何を考えているか意識してみてください」
お腹が減ったよ。と言っています
色々な考えが「自動的」に浮かんでいるのに気づいたかな?
私たちの思考は自分の意志とは関係なしに
自動的に浮かんでは消えを繰り返しています。
あなたの思考が役に立っているか振り返る
あなたの「マインド」の声が役に立っているか確かめてみよう!
「あなたの考えは役に立っていますか?」
「思考のいうことに従って行動すれば豊かで充実した生活が手に入るでしょうか?」
いいえ。ネガティブなことしか考えてませんでした
地震が来たらどうしようと考えていても地震は来ます。
避難袋を準備したり、家具を固定したり「行動」するしか役に立ちません。
ネガティブな思考は役に立たないんだよ
思考が「正しい」か「正しくない」ではなく
「役に立つ思考か」「役に立たない思考か」で考えよう。
あなたと思考が同じでないことを確かめる
どの程度「マインド」に囚われていたか振り返ってみて
「今どの程度、思考に囚われていますか?」
「マインド」と自分は別物ってわかりました。
「マインド」を喩えてみるとわかりやすい
あなたの「マインド」を以下のようなものに喩えてみよう。
- 言葉を次から次へ生み出す言葉製造機
- 暗い過去と壊滅的な未来、不満ばかりの現在を語るネガティブなラジオ
- 思い通りにならないと癇癪を起こすわがままな子供
- 「出来ない」「変わらない」理由を探す理由づけマシーン
- 「ああしろ」「こうしなければ」と勝手に決める独裁者
- 「自分はダメだ」「無理だ」と勝手に評価する評価製造機
自分の「思考」って結構わがままだね。
マインドがネガティブなのは自分だけ?
人間は誰でも基本的にネガティブ
「マインド」がネガティブなのは
判断し、比較し、最悪の事態を想定することで「生き延びる」ため
人間の脳がそう進化してきたせいです。
外敵に襲われないためには「悪く考えて」おいた方が役に立ったのです。
しかし現代では
危険は0ではありませんが、昔に比べれば遥かに
危険が少ないです。
もはやネガティブな思考は役に立たなくなっています。
正しい「行動」をすることしか役に立たないのです。
人間はネガティブなのがデフォルトなんだね
その通り!「思考」と自分を切り離しておかないと
変は方向にいっちゃうでしょ?
脱フュージョンのためのテクニック3選
- プラグマティズム
- 流れに漂う葉っぱ
- 観察する自己
プラグマティズム
思考のいうことを鵜呑みにし、その指示に従って行動すると、最終的にどうなるでしょう?
思考を受け入れることで、得られるものはありますか?
流れに漂う葉っぱ
あなたは穏やかに流れる小川のそばに座っています。
川の水面に葉っぱが流れています。
何か考えが浮かんだらその葉っぱの上に乗せてみましょう。
観察する自己
一歩下がって自分を客観的に眺めてみましょう。
まとめ:あなたの思考に囚われないで!
いかがでしたか?
脱フュージョンは役に立たない「マインド」のせいで
価値に沿った生き方が出来ない時に行います。
自分の「思考」が役に立たないなんて変な感じですよね。
役に立つ思考と行動だけを採用しようね!
一度しかない人生、ますますQOL上げて行きましょう。
コメント