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「幸せ」の秘密がわかった!昔話に学ぶ日本的なWell-beingとは?

幸せってなんですか?

Well-being(ウェルビーイング)という言葉が近年よく使われるようになってきています。
医療の分野だけでなく、経営の領域でも注目される概念です。

結局Wellーbeingってなんなのさ?

しかしその概念って
とっても曖昧ですよね

Well-beingは文化や時代背景によっても異なります。
なので

日本人のWell-beingを理解するには日本人の文化をよく知ることが必要です。

ヒントは昔話の中にある!

この記事では
予防医学研究者である石川善樹さん著
「むかしむかしあるところにウェルビーイングがありました」から

日本文化的Well-beingとは何かについて解説します。

Well-beingの本質について知りたい!

目次

ウェルビーイングは人生の「満足」と「幸福」

Well-beingとは
人生全体に対する主観的な評価である『満足』と、日々の体験に基づく『幸福』の2項目によって測定できる
と考えられています。

つまり
Well-beingとは

人生に「満足」して「幸福」を感じている状態

そんなの人によって違うじゃん

なのでWell-beingは文化や時代によって変化すると考えられています。

石川さんの面白い考察は
日本の伝統的な文化からWell-beingを考えているところなんだ

日本人は人生に満足・幸福をどのように考えてきたのだろう?

日本文化的なWell-beingとは?

石川さんが日本文化から読み解く幸せの形とはこれ。

  • 上よりも奥を目指す
  • 「安定」と「ワクワク」のバランス
  • 人との繋がり
  • 利他の心
  • あるがまま

それぞれ説明します。

上よりも「奥」を目指す

日本人は「奥」を好む

伊勢神宮に行ったことはありますか?

伊勢神宮の内宮には100mを超える宇治橋があります。
それを超えて、右・左にクネクネと進んでいくと
本殿が左側に見えてきます。

日本人は大切なものを「奥」に配置すること好む

上を目指すことが幸せ?

一方西洋では「天国」や「サミット(頂上)」というように
大切なものは上にあるのが西洋的であると考察しています。

「奥」を大切にする日本と、「上」を大切にする西洋

奥には中心や上下関係はありません。
このように人生や世界観が日本と西洋で構造が違うというのが面白いですよね。

うーん。まさに奥深い・・・

幸せは「勝ち組」になることではなく
自分を深めてくところにあるのかもしれないね。

日本文化的なWell-beingは「上」にはなく「奥」にある

「安定」と「ワクワク」とのバランス

脳はサプライズが大好きで大嫌い?

旅行ってとっても楽しいですよね?
でも考えてみてください。

歩いて、食べて、お風呂に入って、寝る。

家にいる時とやっていること変わらないですよね!

旅行の楽しさの本質は「未知との遭遇」です。

素敵なお土産を発見したり
知らない郷土料理の味を発見したり

非日常に癒されるんですよね〜

人間の脳は未知のワクワク感を好む

そのおかげで人類はアフリカから世界に広がっていけた

一方で
旅が終わると

「あ〜やっぱ、自宅が一番落ち着くなあ〜」って思いますよね?

ずっと旅に出ていては疲れてしまいます。
旅行の楽しさは何気ない日常があって初めて成り立ちます。

浦島太郎の物語も
竜宮城に行くワクワク感で始まりますが、最終的におじいさんになって終わりです。
このように

さまざまな昔話は、最後に0に戻る仕組みになっている

この感覚は西洋にはないそうです。

退屈でも疲れるし、ハプニングだらけでも疲れちゃうね。

Well-beingには「平穏な毎日」と
ちょっとしたサプライズのバランスを大切なのかも

日本文化的なWell-beingは「0」を基準とした「安定」とちょっとした「サプライズ」のバランスで成り立つ

色々な「繋がり」を大切にする

江戸時代には「蓮」という
集まって歌(俳諧)を読んだりするサロンのようなものが各地に生まれていました。

その時には「号」という本名以外の名前を使って参加するのがルールだったそうです。

今でいう、別アカみたいな感じ?

昔の人はいろんな「繋がり」を大切にしていたんだね!

これは仏教の「空」の思想ともにています。
自分は本来「からっぽ」の存在です。

子供と遊んでいれば「父・母」
学校で教えているから「先生」
親から見れば「子供」

このように「自分」というのは場面の「関係性」で生まれるものだから
自分にこだわりすぎるのも苦しいだけですよ・・・
というのが仏教的な考えです。

「自分」にこだわらず「色々な関係性」の方が大切!

樺沢紫苑 「3つの幸福」より

精神科医の樺沢先生は3つの幸福を提唱しています。
「お金や成功」というドーパミン的な幸せがWell-beingではなく

「心と体が健康である幸せ」「繋がっている幸せ」を忘れちゃいけないよ!

ということを示唆しています。

お金があっても孤独なのも嫌だよね

人との繋がりを持っていることがWell-beingの秘訣かも

日本文化的Well-beingは「人との繋がり」の中にある

利他の心

邪魔するんやったら帰って・・・

「邪魔するで〜(邪魔するんやったら帰って〜)」
「つまらないものですが・・・」

日本人は謙遜の文化です。
自分を下げることによって円滑な関係性を築いているのが日本社会です。

この背景にあるのが

他人の大切にする「利他の精神」

自信を失ってしまうのも良くありませんが、
自己主張よりも、相手の立場を尊重し合う「利他」の精神が
日本人の精神の「OS;オペレーションシステム」になっているのでは?

というのが石川さんの主張です。

人に親切にすると自分も幸せになるのか。

ポジティブ心理学的にも「親切」が
Well-beingを高めることが示唆されているからね。

日本文化的なWell -beingは「利他の精神」にある

あるがまま

落語で間抜けなふりをする「与太郎」という役回りがあります。
迷惑をかけたり、騒動を引き起こしても
「しょうがねぇなぁ」と許されるのが常だそうです。

無能な「与太郎」がいなければ落語が成り立ちません!

そういう意味では「与太郎」はとっても有能なのかもしれません。

ハーバード大学のマイケル・サンデル教授は
有能か、無能かだけで他人をジャッジする能力主義が行きすぎると
社会に分断を生むことを指摘しています。

テスト勉強の優劣だけでなく
その人の個性や多様性を認め

「あるがまま」のインクルーディブな社会を日本人は重要視していたのかもしれません。

心が広い方人の方が幸せなんだね。

ありのままの自分も他人も受け入れられているのが
Well-beingに大切なんだね。

日本文化的なWell-beingは多様性を受け入れる寛容さにある。

まとめ

いかがだったでしょうか?

日本古来の生き方にはWell-beingのヒントがたくさん詰まっている

資本主義の社会で生きている現代の私たちにとって

お金があほど幸せ!
出世するほど幸せ!
能力が高いほど幸せ!
欲しいものを手に入れることが幸せ!

と信じて疑いません。
資本主義もいいところがあるけれど、行き過ぎるとWell-beingから遠ざかっているんじゃ・・・
と疑ってしまいます。

日本文化からWell-beingを考えると
資本主義社会に生きている現代の日本人の幸せの盲点が見えてきます。

日本人的なWell-beingのヒントをまとめてみたよ!

  • 他人に勝つよりも、自分の好きなことに夢中になってみよう
  • ちょっとした「ワクワク」を大切にしてみよう
  • 気の合う人との繋がりをたくさん持ってみよう
  • 他人に親切にしてみよう
  • あるがままで生きてみよう

Well-beingを考えるヒントにしてみてね!
一度しかない人生、ますますQOL上げていきましょう!

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この記事を書いた人

■作業の視点で安寧と幸福を促進するOccupational Therapist
■QOL(Quality of Life)向上のための知識を網羅的にまとめることで、生きとし生けるもの全てが幸せになるお手伝いができれば嬉しいです

このブログが私たちの今を輝かせ、人生のQOLを高めるお役に立れば幸せ!そういう気持ちでブログを書いています。

あなたの人生がますます輝き幸せに溢れますように!

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