コミットされた行為の意味がわかりません。
アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT;アクト)は
心理的柔軟性を高め、活力のある人生を送るためのスキルを高める心理療法です。
内容はシンプルなのですが
用語がややこしくて理解が大変ですよね。
アクセプタンス&コミットメントセラピーにおける「コミットされた行為」
について詳しく解説してきます
ACTの重要ポイントだよ!
コミットされた行為とは?
コミットされた行為とは「柔軟に行動する」ということ
Commitment;委任、公約、参加 (weblio辞書より)
コミットされた行為とは、価値に導かれ、動機づけられながらより広範囲の行動パターンをとることを指す
【価値】が明確であっても、それに基づいた行動が取れなければ
活力ある生き方につながりません。
例えば「家族を笑顔にしていたい」という【価値】があったとしても
残業ばかりしていては、価値に基づいた行動ではありません。
ちょっと今日は残業なしで早く帰宅しよう!
というのが「コミットされた行為」です。
自分の大切なことをきちんと柔軟に行うことが
「コミットされた行為」だよ
コミットされた行為のための4つのステップ
次のステップに合わせて行動を見直してみてね
- 変化をもたらしたい生活領域を1つ選ぶ
- その領域において追い求めたい【価値】を選ぶ
- その価値に従った「ゴール」を立てる
- マインドフルに行動を起こす
「ゴールってどう立てたらいいの?」
では次の3ステップを試してみて!
価値に基づくゴールのための3ステップ
1:変化させたい生活領域を1つ決める
- 仕事
- 健康
- 教育
- 社会生活
- 子育て
- 夫婦
- 家族
- 地域活動
- 環境
- 余暇
- 人間的成長
- 精神的活動
例)健康
重要度と優先度が高いものから選んでみよう!
2:それについての価値を明らかにする
価値の明確化をさらに理解するために下記の記事が役に立ちます
心地よく汗をかいて運動をしていたい
価値が明確になってない場合は【価値の明確化】ワークをやってみてね。
3、ゴールを設定する
- すぐに達成できるゴール;24時間以内に達成できる
ウェアとシューズを買いに行く
- 短期的ゴール;数日で達成できる
ウェアとシューズを着て1kmのウォーキングをしてみる
- 中期のゴール;数週間〜数ヶ月で達成できる
2kmのランニングを週1回行う
- 長期のゴール;数ヶ月から数年で達成できる
○年の〇〇でのハーフマラソンで時間内に完走する
ゴールを小さく分解するのがポイントだよ!
ゴールを設定するポイントはありますか?
「ゴール」を設定するためのポイント
SMARTなゴール設定
SMARTは効果的なゴール設定のための
頭文字をとったものです
- Specific;具体的(いつ、どこで、誰と、何をするのか)
- Meaningful;有意義(Have toではなくWant to)
- Adaptive;適合的(達成されれば人生が豊かになるか)
- Realistic;現実的(お金、スケジュール、能力の面から本当にできるか)
- Time-framed;時間と期間が決まっている(いつまでに達成するか明確にする)
死人のゴールよりも生者のゴールを
生きているより死んだ方が達成しやすいゴールは適切ではありません
- 子供を怒鳴りつけるのをやめる
- 落ち込まないようにする
代わりにこのように問いかけてみましょう。
- 子供を怒鳴りつけない代わりに、どのように接するか?
- 落ち込まなければ、何をしたいか
感情のゴールよりも行動のゴールを
【価値】とは「〜している」という方向性であり、価値に基づくゴールは「行動」でなければいけません
- 幸せになりたい
- 不安な気持ちを減らしたい
代わりにこのように問いかけてみましょう
- 幸せな状態とは、どのように行動している時か?
- 不安な気持ちがあっても、できることは何か?
目標をうまく達成できるか心配です
上手に行動するための対処法があるよ
うまく行動できない時は?
コミットされた行為を妨げる要因には
下記のものがあります
それぞれ対処法を確認してみましょう。
- フュージョン
- 高すぎるゴール
- 不快の回避
- 価値からの乖離
フュージョン
ネガティブな感情や思考に囚われてしまう場合
「私にはやっても無理だわ」「そんなのなんの意味があるの?」という心の声に操られた状態に
なっていませんか。
そのような場合、ネガティブな思考や感情とあなたを一旦切り離す必要があります。
解決策:まず脱フュージョンのスキルを高めてみましょう。
脱フュージョンについてこちらの記事で詳しく解説しています。
高すぎるゴール
あまりにも高い目標で挫けてしまう場合
千里の道も一歩から。
例えば、単独でエベレスト登頂するぞ!は無理でも
まず近場の山のガイドブックを購入するは可能です。
小さな成功を積み重ねていく意識が大切です。
解決策:24時間以内に実行できる小さな目標に分解して行動してみる
不快の回避
失敗の不安や心配に襲われている場合
「失敗したらどうしよう」「今日はなんだかやりたくない」
行動を起こす時は、不安がつきものです。
私たちはそれらの不安を避けようとしてしまいます。
これを「不快の回避」といいます。
不安を上手に受け入れ、いなす技「アクセプタンス」のスキルによって
行動を妨げないようにしてみましょう。
解決策:心にスペースを作る「アクセプタンス」を行ってみる。
アクセプタンスは下記の記事で詳しく解説しています。
価値からの乖離
目標の価値を忘れている場合
「なんのために頑張っているんだっけ?」
行動の意味をふと忘れてしまうと、そのエネルギーが減ってしまいます。
解決策:価値を再確認してみよう
価値の明確化について下記の記事で詳しく解説しています
自分に負けないことが大切だね。
自分を知って、自分をコントロールするんだよ
まとめ
いかがでしたか?
ACTでは目標を達成することが大切なのではありません。
価値に基づく行動をしっかりとり続けること
このことが「活力のある人生」のために大切な要素なのです
「目標」はその「原動力」なのです。
一度しかない人生ますますQOLを高めていきましょう!
コメント