仕事の経験を重ねると
「人を育てる」教育も大切な業務の一つになってきます。
しかし人を育てるのはとってもエネルギーが必要ですし
個性に合わせて指導するのはとっても難しいです。
どういうところに気をつければ、もっと上手に指導や教育ができるのでしょう?
この記事では
- 学生や新人指導がうまくできなくて困っている人に
- 指導の超基本的な心得とタイプ別の攻略法
についてギュッとまとめてお伝えしています。
ぜひ日々のお子様・学生・新人・部下指導の参考にしてみてくださいね!
「行動」を褒めろ
褒めるときは、性格、感情、考え方を褒めるのではなく
「行動」を褒める
ことがポイントです
これは学習心理学という分野で明らかにされている方法です
「行動」にフォーカスするメリットは下記の通りです
・何が良かったのかが具体的、客観的に理解できる
・次の良い行動を強化できる
例えば
「うまくできたね!さすがやな!」ではなく
「そのやり方のこの部分が良いと思います」
と行動にフォーカスして褒めるようにしましょう
- 褒めるときは「行動」を褒める
恥をかかせないように叱るべし
みなさんはみんなの前で叱られたことはありませんか?
いくら自分が悪いと分かっていてもみんなの前で怒られると
「恥ずかしい」という気持ちが起こってきて
素直に助言を受け入れられないのです。
なぜなら人間とりわけ日本人は自分の悪い部分をみんなに見られる「恥」を恐れるからです。
個室を準備しなくても叱るときは人目につかない場所に木を配ることが大切です。
- 叱るときは人目につかない場所を選び「恥をかかせない」
では次にさまざまな学生・新人さんのタイプに応じた対応策を紹介したいと思います
発達障害傾向タイプへの対応策
自分で作ったルールに従って行動するタイプで、周囲から見ると「空気を読めない人」「自分勝手に行動している」と評価されがちなタイプです。
対応策は、可能な限り具体的に伝えることです。
なぜならこれらのタイプの人は、指導する側と異なる独自の考え方やイメージを持っているからです。
例えば
「短時間で発表しなさい!」では「なぜ短時間で」「どれくらい短時間」なのかイメージできません。
「3分間で発表するよう工夫してみよう。最初に要点を言ってから、その理由と、例を言うようにするといいと言われているよ」
- より具体的に伝えるように意識する
ゆとり世代タイプへの対応策
自分たちがいかにして不快な状態にならないかということを重要視するタイプで
いわゆる平成生まれの世代に多いタイプです。
対応策は小さな不快体験を与え、少しずつ不快体制を高めていくことです。
なぜならこのタイプの人は幼少期から怒られたり、叱られたりする経験が少なく
不快な感情への耐性が低いと言われているからです。
例えば
「みんなの前で発表してみよう」のように強いストレスが加わる課題であれば、
「まず私の前で発表して慣れてみようか」と少しずつ慣らしていきます
- 「少しずつ」不快な感覚に慣れるようにしていく
自分ファーストタイプへの対応策
いわゆる「ナルシスト」タイプです。
自分中心に物事を考え、自分が一番と考えているので
・自分が大切にされなかった
・自分が想像していたより評価が少なかった
と感じると強い怒りを表出するような人です。
対応策としては「恥ずかしいことではないよ」と伝えながらアドバイスをすることです。
なぜならこのタイプの人は、指導やアドバイスをされること自体が自尊心を傷つけられたと反発しやすいからです。
具体的には
「どうしてできなかったの?」ではなく
「もしかしたらできなくて恥ずかしいと感じたかもしれないけれど、できないことは恥ずかしいことではないよ」
- 「恥(はじ)」へのフォローをする
人に指導する上で誰にでも共通して重要な心得とは?
相手を理解しようとすること
人間は相手のことを100%理解することはできませんし、コントロールすることもできません
しかしそこであきらめるのではなく
「わからないからこそ、もっとわかろうとする」
このような姿勢で、相手に関心を示すことが信頼関係の構築に繋がり
お互いに良い関係を保つことができるのです
相手の自己肯定感を高めること
自己肯定感とは自分に対する自信です
自信がなければ、新たにチャレンジすることや行動を見直すことが難しくなります
なので小さな成功体験を積み重ねるように支援すること
相手に「助かったよ」と感謝の気持ちを伝えること
このような経験を通じて
「自分もできるんだ」
「自分も誰かの役に立ててる」
「認められている」
- 相手のことに関心をむけ成功体験を積み重ねるように支援しよう
みなさんの自分を成長させてくれた恩師や先輩はどんな人ですか?
きっといろんな「気づき」を与えてくれた人ではないでしょうか?
そして指導し、教育することで逆に自分が理解できてないことに気づくきっかけになるように思います
上手な「気づき」を与えられる指導のスキルを身につければ
相手にとっても、そして自分自身の成長にとっても、
とっても役に立ちますね!
一度しかない人生、ますますQOLを高めていきましょう!
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