「あ〜、どうすることもできない!」
そんな八方塞がりな状態を経験することはありませんか?
今回は認知行動療法における問題解決技法について確認をしていきたいと思います
- 問題や困難に立ち向かっているがどうしたら良いか困っておられる方
- 問題に対処できるよう問題解決技法について説明します
問題に向かう心の状態を作る
問題をうまく解決するためには
問題解決を妨げる考えに邪魔されないようにすることが大切です
- 取り返しのつかないことになってしまった
- どうして自分だけがこんな目にあうのだろう
- もうだめだ、どうすることもできない
問題に当たるとこのような考えが頭に浮かんできませんか?
問題が起こった時、とりわけ自分に自信がないときは解決できないのではないかとすぐに
あきらめてしまいます
そうすると何もできなくなり、やはりだめだという考えが強化され悪循環になります
まず大切な心構えとは
あきらめないこと
有名なバスケ漫画ででできそうなセリフですよね
とは言っても心が元気でない時には、何をやってもうまくいっていないように感じるものです
最高の解決法を考えるのではなく
いまの段階でなにができるかを考える
ことが大切です
- あきらめないで、一つ一つを心がける
解決する課題を決める
問題に取り組む時には、解決する課題を具体的に決めるようにします
なぜならうまく問題を解決できない時というのは、課題が曖昧なことが原因となることが多いからです
大切なことは2つ
- 一つ一つ問題に取り組んでいくこと
- 問題を細かく分解すること
私は色々なことが気になるタイプで一度に解決してしまわないと気がすまないのですが、二兎追うものは一兎もえずという諺があるように、結局手一杯になって解決できないことがあります
人間はどうやらマルチタスクは苦手なようです
焦らず問題を縦に並べて一つ一つ集中して解決するしていくことが大切です
そしてどんなに大きな問題でも、細かく分解することで手が付けやすくなります
例えば大きな岩があったとしてそれだけでは運ぶことはできません
しかし細かな岩に砕くことができれば一度には運べませんが1つ1つ片付けることができるのと同じです
確かに漫画家さんでも、いきなり綺麗な絵でストーリーを描いていく人は稀で、実際はどんな漫画を書くのかイメージボードを作り(課題を具体的に決める)ストーリーを作り、ネーム(下書き)を描き、ペン入れ・・・と一つ一つの工程をこなすことで漫画が出来上がっています
- 課題を具体的にきめ、細かい工程に分解し、一つ一つシングルタスクでこなすべし
解決策を考える
課題が決まれば「どうするか」という解決策を決めます
大切なポイントは下記の2点です
- 質より数「数の法則」
- 良いか悪いかは後回し「判断遅延の法則」
これら2つは同じことを示しています 要するに
解決法のレパートリーたくさん出す
うまく解決できない時は、一番良い方法を考えなくちゃと考えてしまっていませんか?
私はよくあります
そのせいで、頭の柔軟性が低下し良いアイデアが出てきてくれないのです
これはKJ法と言って付箋紙にとにかくたくさんアイデアを出す方法やブレインストーミング(いわゆるブレスト)でも行われていますね
結局、一番正しい方法はないのです
- たくさんの解決策のアイデアから、少しでも良い解決策を実行するべし
解決策を選ぶ
ではたくさんの解決策のアイデアからもっともよものを選ぶにはどうしたら良いのでしょう?
- その解決策の長所 解決可能性(10点満点)、実行可能性(10点満点)
- その解決策の短所
少し面倒くさいのですが紙に書き出してみることが有効です
なぜなら頭の中であれこれ考えると、考えが混乱してしまうからです
書き出すことによって、時間が経ってから冷静に見直すことで新たなアイデアにつながる可能性があります
- 長所、短所で全体像をつかみベストな選択をすべし
解決策を実行し、結果を確かめる
さていよいよ解決策を実行します
しかし
焦りは禁物
なぜなら大切な問題であるほど、解決しよう心が焦って失敗につながる可能性があります
具体的な手順や、準備物、邪魔になる要因をしっかり確かめて準備します
実際には、かなり気持ちは焦りますよね 私は深呼吸をし焦りは禁物・・・と心の中で唱えるようにしています
そして実行した後は結果がどうだったか評価します
できた、できなかったではなく、なにがどこまでできたかを丁寧に分析します
もちろんうまくできない場合は、問題を見直し、上記サイクルを繰り返します
- 焦らずしっかり準備をし、結果を分析すべし
まとめ:問題解決技法
いかがだったでしょうか?
意外に「え、こんなもの?」と感じませんでしたか?
私は問題を解決するというのは、ドラえもんの道具のように一瞬で解決できる
ベストな解決方法があるように感じていました
しかしこの方法が教えてくれるのは
絶対的な正解は世の中にない
ということです
あくまで、今できる最適策を一つ一つ丹念に行っていく
これこそがベストだということです
どうしても完璧でありたい、完全にやらなければとついつい考えてしまう私ですが、このような問題解決技法はその硬い頭を、少し柔らかく時ほぐしてくれるように思います
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