・体がなかなか元気にならない。
・気持ちがなかなか元気にならない。
思うように元気になれなくて困っている人って多いのではないでしょうか?
もしかすると、それって体と心の負のスパイラルが原因なのかもしれません。
この記事では
- なんとなく体も心も元気が出ないなぁ・・・と困っている方に
- 体と心の意外な関係性
- そこから抜け出すためのヒントと方法
- について紹介します。
体と心との関係
「体の病気」と「心の病気」
これらは別の病気のように感じます。
近年これら体と心は大きく関係していることが分かってきています。
四大疾病のうつ病併存率
①がん 13〜20%
①Mitchell et al,2001
②脳卒中 29〜36%
③心筋梗塞 5〜69%
④糖尿病 11%
②Hackett et al,2005
③Meijer et al,2011
④Anderson et al,2001
これらのことから体の病気から生じる心の問題への対処が重要です。
逆に心の問題が体に与える悪影響として下記の物があります。
- 健康行動の減少(運動、食事、禁煙、飲酒)
- 治療アドヒアランスの低下(決められた治療法を守れないということ)
- 免疫力の低下
- 血糖コントロール不良
- 脳梗塞のリスク増加
- 生命予後の短縮
「ニワトリが先か、卵か先か」
「体の病気が先か、こころの病気が先か」
体の病気と言っても、心に対しても対処することが回復の役に立つことがわかります。
ではどのようにして対処するすれば良いのでしょうか?
その方法が「マインドフルネス」です。
体と心の悪いスパイラルを断ち切る「マインドフルネス」
【マインドフルネス】
「意図的に、今この瞬間に、価値判断することなく注意を向けること」
参考:大谷彰(2014);マインドフルネス入門講義.金剛出版
※Jon Kabat-Zinn ジョン・カバット・ジン教授による定義
(マサチューセッツ大学医学大学院教授)が医療分野にマインドフルネスを初めて応用した。上座部仏教で悟りを開くために用いられるヴィパッサナー瞑想と西洋科学の考え方を統合した。
人間の情報処理には2つのモードが存在します。それが下記の2つです。
- することモード(doing-mode)
- あることモード(being-mode)
例えば朝起きて、歯磨きをして、服を着替えて、朝食を取り、急いで駅に向かって・・・
途中で忘れ物に気づいて・・・
問題をどのように解決しようと、あれこれ考えている状態がすることモードです。
することモードのおかげで私たちは仕事や遊びの計画などのタスクをこなすことができます。
しかし
そして仕事がひと段落し、コーヒーを飲む。
コーヒーの“あの”香りを感じてホッとする。
このようにこのとき、この瞬間の感覚に注意を向け続けている状態があることモードです。
マインドフルネスは
「することモード」から「あることモード」に頭を切り替える方法と言えます。
ではなぜこの切り替えが必要なのでしょう?
毎日とっても慌ただしいですよね。
人間はほとんど「することモード」で忙しく考え事をしながら動き回っています。
これがネガティブな心の状態になると
・未来のことを考えて不安になる
・過去のことを思い返して後悔する
このような考えても仕方のないことをぐるぐる反芻してしまいます。結構こういう時ってありますよね?
このようなストレスフルな状態が続くことで、うつ病などの精神・心理的な問題
そして身体的な問題への負のスパイラルの入り口となってしまいます。
これらの状態を断ち切るために
「しているモード」に切り替えるためのマインドフルネスが効果的なのです。
【わかりやすく解説】マインドフル・セルフコンパッション入門【初めてのガイド】
まとめ
「あることモード」に切り替えるためには
あれこれ考えすぎずに、目の前のことに集中し楽しむ心構えが必要です。
治療やリハビリテーションを頑張って病気を直そう!もっとQOLを高めよう!
と、思えば思うほど「しているモード」になり逆効果になっているかもしれません。
肩の力を抜いて、目の前の作業に集中して取り組み続ける。できれば楽しみながら。
これくらいの状態が病気を跳ね除けるベストな状態かもしれませんね。
何事も「ほどほどイズベスト」ですよ!
一度しかない人生、ますますQOL高めていきましょう!
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