看護師さんなど対人サービスに従事する人は
バーンアウトしやすいと言われています。
病めたる人、手助けが必要な人にエネルギーを与える仕事のため
ケアをする人自身もストレスを感じやすいのです。
このようなケアをするストレスを減らすために
できることは何でしょうか?
この記事では
ケアするストレスを減らすためコンパッション(思いやり)の効果について
解説していきます。
ケアのストレスは「共感疲労」にあり。
子育てや介護で疲れてしまう原因の一つは
「共感疲労」と言われています。
私たち人間には他者の気持ちを読み取る能力があります。
そのおかげで他者のの気持ちに寄り添ったケアができるのです。
その反面
他者が苦しんでいる場面を見ると
自分が痛みを感じるときに働く脳の中枢も活性化してしまいます。
つまり苦しみが感染ってしまう・・
一生懸命お世話をするほどにエネルギーが失われ
バーンアウトしてしまいます。
では
「共感疲労」を防いで子育てや介護のストレスを減らすにはどうしたらいいのでしょう?
そこで活用できるのが「コンパッション(思いやり)」です。
コンパッション(思いやり)を持とう。自分に。
共感とは「相手の気持ちを、自分で感じているように感じること」です。
「その気持ちよくわかるわ〜」ということです。
一方
コンパッションとは「優しさを向ける」ということです。
「大丈夫だよ。そのままでいいよ。無理しないで。」ということです。
人をケアするストレスを減らすための
最大のポイントは
相手に優しさを持つ前に
『自分自身』に優しさを向けることです。
相手よりも、まず『自分』にが大切なのです。
飛行機に乗っているときに機内の酸素が薄くなったとします。
酸素マスクが降りてきますが、相手の口に酸素マスクをつけてあげる前に
自分に先に酸素マスクをつけてあげる必要があります。
そうしなければ相手も自分も助けられません。
それと同じように
ケアをする人は相手にコンパッション(優しさ)を持つ前に
まず自分にコンパッション(優しさ)を向けてあげましょう。
自分へのコンパッション(優しさ)を実践しよう。
自分に思いやりを向けるとは
自分の大切な人や子供へ優しさを向けるように
自分自信に優しさを向けることです。
心地よい楽な姿勢をとり、数回深呼吸をします。
手を胸に当てて、手のひらの暖かさを感じると良いでしょう。
このようにすることで
下記のように心の中で呟きます。
私たち一人一人、自分の人生を生きている
自分はその人の苦しみの原因ではないし
その苦しみを取り除きたいと思っても
自分の力でできることでもないこともある。
こういう時は耐え難いけれど
できると思ったらまたやってみればいい。
言葉は自分にしっくりくるものを選んでやってみるのも良いでしょう。
まとめ
自分に優しさを向ける。
意外に難しく感じたのではないでしょうか?
ケアや人へのサービスに従事していると不思議と
エネルギーがなくなってヘトヘトになっている自分に気づくことがあります。
私の場合
自己犠牲こそがケアであり美徳であると思い込んでいる自分がいました。
患者さんのため
子供のため
家族のため
人の苦しみを和らげる仕事は尊いです。
そのような人にエネルギーを与える立場のあなた。
そのあなたが自分を大切にすることで
初めて人を大切にできることを忘れないでくださいね!
一度しかない人生、ますますQOL高めていきましょう!
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