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【QOLを高める】人生の質を高めるとっておきの考え方         【あるがまま】

みなさんのQOLは高いですか?

QOLというのはQuality of Lifeつまり「人生の質」という意味です

「ねぇねぇ、あなたの人生って質が高いですか?」

と聞かれて はい!高いです!

と言える人ってどれくらいいるのでしょう?おそらく自分の人生ってこのままでいいんだろうか・・・と悩んでいる人の方が絶対多いと思うんですよね・・・なぜなら

日本の幸福度ランキングは2021年度は56位、G8の中では最下位だからです
(ちなみに1位は北欧フィンランドです)

って、なんぼいうても低すぎやろって思いませんか?

日本って災害は多いし、梅雨時はジメジメして不快かもしれないけど、世界第3位の経済大国だし、海の幸をはじめとした日本食も美味しいし、治安も比較的いいし、温泉もあるし、社会保障も充実しているのに、

どうして日本人のQOLはそれほど高くないの?

と、不思議に思いませんか?

この記事では、

  • 自分の人生ってこのままでいいのか?と悩んでおられる方に
  • QOLという視点で人生をもっと有意義になるとっておきの考え方について説明していきます
目次

QOLを高めるとっておきの発想

さっそく結論ですが、

あるがまま

であることです!

えっ?あるがままってことは、今のままってこと?
QOLを高めたいのに、現状維持って意味なくない?

って思いますよね
でもそうなんです

QOLを高めようとしてはいけないのです
なぜなら

「QOLを高めたい」と思うということは「今のQOLは低い」ということになります
とんちみたいに感じますが

苦しみ = 苦痛 ❌ 抵抗

苦しみの原因は一つしかない。それは現実と理想を比較することである。現実が望みや欲望と合致した場合、私たちは満足する。しかしそうでない場合、私たちは苦しむことになる。

『セルフ・コンパッション あるがままの自分を受け入れる』 クリスティーン・ネフ 著 石村郁夫・樫村正美 訳

しかし、実際に何もかもが理想通りになることはありません
例えば若かったあの時に戻りたいとか、亡くなった人と出会いたいとか叶わないことの方が多いのです

森田療法で有名な森田正馬先生は下記のように言っています

苦痛とは一つの名目であり抽象的な概念である。快楽に対する相対的な言葉である。明暗、前後とかいうのと同じように比較相対をやめればその名目はなくなる。名目すなわち思想がなくなれば、今自分の立っているところは、前でも後ろでもなく、今見ているものは、明でも暗でもない。たんにその状態ですそのままのものである。

私はこのことを「山に入って山を見ず」ということに喩えてある。苦痛の中に住し、苦痛そのままにになった時には、もはや自分に苦痛というものは見えない。

『神経衰弱と強迫観念の根治法 森田療法を理解する必読の原典』 森田正馬 著 

つまりQOLを高めたい、もっと人生をよくしたい。と理想と現実を比較し始めると、QOLが下がってしまいます

フェイスブックで流れてくる他人の充実した生活、セレブの豪華な暮らし・・・このような情報に触れるとそれらと、比較してしまい相対的にQOLが下がったような気になってしまうのです

なので一旦これらの感覚から自分を切り離して

今、この時、この瞬間の人生をありのままに感じる
すなわちマインドフルな状態になることがQOLを高める第一歩です

「あるがまま」とはマインドフルな状態

とはいっても、今の状態が苦しかったら、苦しいままやん?

って思いますよね?

私もそう思っていました

私は劣等感の塊のような人間でした
自分より収入が良かったり、社会的地位が高いひとを見ると、途端に自分が惨めになり
「もっと頑張らないと」と自分の心の声が勝手に語りかけてくるのがわかるのです

しかし目を閉じて、ゆっくり呼吸に集中するマインドフルネスを行っていくと、いろんなことに気づくようになりました

「あれ、誰かと比べても今の自分は変わらないぞ」
「収入が良くてもアルコール依存で不幸な人もいるし、社会的地位が高くても不正して逮捕される人もいる」

不安や落ち込みから切り離して
冷静に考えると

あれ、今の状態でもそこそこ幸せなんじゃ・・・?

ということに気づくのです
そうすると不思議と気持ちが穏やかになっていく感覚がありました

自分の大切なことに集中し、それでみんなを喜ばせる

最新の心理療法の一つである

アクセプタンス&コミットメントセラピー(以下、ACT)では

このことを「アクセプタンス」と呼んでいます

アクセプタンスとはあるがままを受け入れるということで
まさに上記の私の体験のようなものです

ACTでは、アクセプタンスの状態で

自分にとって大切なことに集中する

これが幸福を高めるために重要であると考えます
この自分にとって大切なことをすることをACTでは「コミットメント」と言います

例えば、家族を大切にしたいということが大切なのであれば会社の付き合いを少し減らして家族団欒で過ごすようにしたり

自然と触れ合うことが大切なのであれば、アウトドアの機会を作るようにすることです

自分にとって大切なことをすることは他人と全く関係ありませんね

また、幸福になるための具体的な方法を提唱しているアドラー心理学では
自分が生きている集団にとって、自分が役に立っているということを実感していることが幸福である

と説明しています

まとめ:ありのままでいれば少しも寒くないわ

ディズニーのアニメ『アナと雪の女王』をご存知でしょうか?
※ネタバレを含みますのでまだ見てない人ご注意ください

不思議な氷の力を持つエルサは、その能力を隠し抑えようとしていました
しかしその力について悩み、心を閉ざしていました

色々あって、エルサはありのままの自分を受け入れ、氷の力という自分の特殊な能力を発揮し、自分の大切な人たちを守ることが幸せだと気づきます

このエルサの気づきこそが、QOLを高める大きなヒントになる
『アナと雪の女王』がヒットしたのはこのようなメッセージ性が的を射ていたからではないでしょうか?

以上の話をまとめると

  • QOLを高めようと思うならば、QOLを高めたいと考えから距離をおく
  • マインドフルの状態で、今・この時・この瞬間の自分をありのままに見る
  • その状態で自分の大切なことに取り組むことに集中する
  • 自分の大切なことが、私たちの仲間に役に立っていることに気づく

いかがだったでしょうか?

実のところQOLの考え方は、まだ統一したものはありません
よく生きるとはどういうことか?は少なくとも古代ギリシア時代から考え続けられている人間の永遠のテーマです

しかし

何かを得ることで「QOLを高める」という発想から、ありのままでいることで「QOLを高める」という逆転的な発想が大きなヒントになるように考えています

資本主義社会で、新しいものを消費したり、世間体を気にして他人と比べて
努力が美徳とされる


このような今の日本の構造がQOLを低下させている原因の一つかもしれませんね

結構YoutuberってQOL高かったりして・・・

たった一度しかない人生
QOL高めていきましょう

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この記事を書いた人

■作業の視点で安寧と幸福を促進するOccupational Therapist
■QOL(Quality of Life)向上のための知識を網羅的にまとめることで、生きとし生けるもの全てが幸せになるお手伝いができれば嬉しいです

このブログが私たちの今を輝かせ、人生のQOLを高めるお役に立れば幸せ!そういう気持ちでブログを書いています。

あなたの人生がますます輝き幸せに溢れますように!

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