現代はストレス社会です
ストレスによる「こころ」の問題で悩んでいる人が多いと言われています
みなさんはストレスと上手に付き合えていますか?
私は受験のストレスで帯状疱疹が出たり、実習のストレスでパニック発作を発症したり、仕事のストレスで十二指腸潰瘍になったり・・・
ストレスと上手に付き合うどころか、振り回されてきました
こんなにも自分を苦しめるストレス・・・
「ストレス」の正体とはいったい何?
このように疑問を持つようになったのです
つまりストレスの正体を知れば上手に「お付き合い」ができると考えたのです
しかし「ストレス」の正体を知ると、意外な事実がわかってきました
今までのストレスのイメージが180°変わったのです!
この記事では
- ストレスの正体について知っていただくことで
- ストレスと上手な「付き合い方」を理解していただくことができます
ストレスの正体
人間の脳はさまざまな予測をしています
「今日は晴れてるから雨降らんやろ・・・」
このように予測ができることで、人間は未来の問題に上手に問題に対処することができます
しかし、この予測が悪い方向外れることがあります
「え、ウソ!雨降ってきた・・・えらいこっちゃ」
その場合脳の中では「ストレス反応」が生じます
具体的には下記のような脳の部位が働きます
扁桃体: 不安や恐怖といった情動反応を生み出す
青班核: ノルアドレナリンという神経伝達物質が作られ、視床下部、脳下垂体、副腎皮質へと情報が伝わりストレスホルモン(コルチゾール)が作られ放出される
腹側被蓋野:ドーパミンという神経伝達物質を放出して「思ってたんとちゃうから、覚えておいて」と記憶定着を促す
交感神経:えらいこっちゃ状態なのですぐに逃げたり、闘ったりできるように臨戦状態を作り心臓をドキドキさせたりする
なぜこのように脳がストレス反応を起こすのでしょう?
それは予測が悪い方向に外れた場合、その問題に素早く対処し、次に同じような問題が生じないようによく記憶しておく必要があるからです
ストレスの正体とは実は問題に対処する能力を高めるための大切な体の仕組みだったのです
- ストレスの正体は集中力・思考力・記憶力を高めてくれる有益な体のシステムのこと
良いストレスとは「自分のやりたいこと」
「そんなことゆうても、ストレスで胃が痛くなるやん・・・ストレスなんていらんわ」
と、思いますよね
ストレス反応にも、役に立つ場合と、役に立たない場合を分けて考えることがおすすめです
役に立つストレス
自分の目標と合致する作業の時に感じるストレス
役に立たないストレス
やりたくない時のストレス
過剰なストレス
慢性的なストレス
たとえば私は長距離ドライブが大好きです
「どこにいこうかな?どんなルートでいこうかな?」と前の日になるとドキドキしてきます
そのおかげで、思考力や注意力が高まり、目的地につく力が高まるのだと思います
これは役に立つ良いストレスと言えます
しかし、やりたくない仕事をやらされている時のストレス、理不尽な対応をされた時のような過剰なストレス、嫌なことを何回も頭の中で反すうしてしまう慢性的なストレス・・・
このような悪いストレスは役に立たないので、なるべく減らしていった方がいいでしょう
つまり
良いストレスを上手に活用し、悪いストレスを減らすことが上手なストレスとの付き合い方と言えます
- 自分の目標達成のためにストレスを上手に利用しよう
- 役に立たない悪いストレスは減らしていこう
ストレスを「いなす」という発想
「いやいや・・・悪いストレスなんて簡単に減られへんで・・・」
確かに、ストレスの元をすぐに取り去ることが難しい場合もあるでしょう
悪いストレスを減らしていくにはどうしたらいいでしょうか?
大切なことは
前もってストレスの対処法(いなし方)を持っておくこと
です
東京スカイツリーは法隆寺の五重塔の仕組みを活用し、大きな地震が起きた時、しなやかにたわみながらエネルギーをいなし、ダメージを軽減させるそうです
このように、ストレスがあったとしても、それをしなやかに「いなす」能力を
レジリエンス能力と言います
ここでレジリエンス能力を高めるための方法をご紹介します
これは認知行動療法におけるストレスコーピング(ストレス対処法)と言われる方法です
自分の心地よく感じる活動を30個を挙げて、ストレスを感じた時にそれらを実際に行うというものです
下記に私のレパートリーの一部を挙げてみました
- 耳掃除をする
- 香りのいいクリームを塗る
- お風呂にゆっくり浸かる
- 卵かけご飯を書き込む
- バニラアイスを食べる
このように、「質より量」がポイントです
生活の中にささやかな幸せが隠れていることに気づけるのでやってみると面白いと思います
このようなレパートリーは、コーピングレパートリーと呼ばれています
これらのレパートリーは「前もって」準備しておくことが大切です
なぜなら強いストレスや慢性的なストレスを受けていると、人間の判断力を担当している脳の「前頭葉」と呼ばれる部分が働きにくくなってしまい、ますます正しい対処行動がとれないの悪循環になってしまいます
- 元気な時にストレス対処法のレパートリーをたくさん準備しておこう
自分の価値観を明らかにしておこう
そもそもストレスとは、人間の体のパフォーマンスを高める反応なのでした
このような本来のストレスの良い側面を生かすためにはどうすれば良いのでしょうか?
そのためには
自分の価値観を明らかにする
ということがとても重要です
繰り返しになりますが、ストレスは体のパフォーマンスを高めるために大切な反応です
私たちの人生の目標を達成するために必要な道具なのです
自分の人生にとって何が大切かということを自覚しなければ、どのストレスが良くて、どのストレスが悪いのか仕分けることができません
ですので自分の「価値観」を明らかにし、「価値」にあうストレスは活用し、「価値」に合わないストレスは減らしていくことが望ましいです
「価値」とは基本的にこのような点を大切にして生きていきたいという心構えのことで、下記のようなカテゴリーに沿って明らかにしておくと良いと思います
仕事 例)人々の安寧や幸福を促進していたい
余暇 例)芸術的な感動を味わっていたい
個人的成長・健康 例)誰も知らない最先端の領域を知りそれを活用していたい
人間関係 例)同じ価値観を持つ人々と繋がっていたい
例はわたしの価値を書いてみました
このようなブログはわたしの個人的成長や仕事の価値に沿っているため苦痛に感じていません
このような価値に沿った作業のためのストレスは良いストレスということになりますね
自分の「価値」に沿って生きることこそが、ストレスとの上手な付き合い方だと言えるのではないでしょうか?
- 自分の人生の価値観を明らかにしそれに沿って生きよう
ストレスの正体:まとめ
- ストレスの正体は私たちの能力を高めるために有益ななもの
- 役に立たない悪いストレスは、ストレスの対処法を準備しておく
- 自分の価値観に沿って生きるために良いストレスを活用することが上手なストレスとの付き合い方である
いかがだったでしょうか?一度しかない人生QOL高めていきましょう!
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