ネガティブな感情を消す方法【アクセプタンス＆コミットメントセラピー；ACT（アクト）】

嫌な気持ちを今すぐ消したい！

人生は苦難の連続です。
いろいろなアクシデントやハプニングに
心が穏やかでいられない時ありますよね。

あなたはネガティブな感情に対してどのように対処していますか？

・テレビやドラマを見て気を紛らわす
・甘いものを食べて気を紛らわす
・お酒を飲んで気を紛らわす

これらは一時的には効果がありますが
根本的な解決にならないばかりか
依存症になって病気の原因になってしまいます。

どうするのが正解なのでしょうか？
これらネガティブな感情をどうすることもできないのでしょうか？

その答えは
アクセプタンス＆コミットメントセラピーという心理療法のなかにあります。

結論から言うと

嫌な気持ちを消すためには、嫌な気持ちを消そうとしないこと
これが正解なのです。

なんだか禅問答のようですよね。
この記事では

今までネガティブな気持ちを消そうとしてうまくいかなかったあなたに

ACTによる目から鱗の
ネガティブな感情への非常にユニークな対処法を
紹介します。

ネガティブな感情は台風のようなもの。

ネガティブな感情の消し方と言っておきながら
申し訳ありません。

ネガティブな感情は消すことができませんし、コントロールできません。

感情とはお天気のようなものだと考えるとわかりやすいです。

気分の良い晴れの日もあれば
ネガティブな感情で前髪ない台風の日もあります。

ネガティブな感情を消したいと思うことは
ずぶ濡れになりながら
台風を消そうとしていルようなものなのです。

台風を消そうとヘトヘトになって
ずぶ濡れなって、風邪をひいては意味がありませんね。

だから台風（ネガティブな感情）を必死で消そうとしても
意味はないのです。

一旦安全なところに避難して
・ラジオで防災情報を聴く
・雨戸を閉める
・雨具や懐中電灯を置く
のような
今できる「行動」に集中することが大切です。

これと同様に
ネガティブな感情を消そうと努力するのではなく

ネガティブな感情から雨宿りをして、まず身体を温めてあげる。

これが正しいネガティブな感情の消し方
もとい、対処法なのです。

次にその方法の一つを紹介します。

１：感情へ名前をつけて受け入れる

まずネガティブな感情をよく観察し
名前をつけてみましょう。
・不安
・嫉妬
・恐怖
・怒り
しっくりするものを選んでみましょう。

次にゆっくりと呼吸し
穏やかに心の中で呟きます。
「わたしは（名前をつけたネガティブな感情）があることに気づいている」

これは台風情報をよく確認するとの似ていますね。

２：自分に優しい言葉をかける

次に
ゆっくりと呼吸をしながら
自分への優しい言葉を心の中でかけてあげましょう。

「もう少し自分に優しくしよう」
「あなたは本当によく頑張っているわ」

しっくりくる言葉をいろいろ探して
自分に声をかけてあげましょう。

台風でずぶ濡れになった身体をタオルで拭き
暖炉で温めて、暖かいポタージュスープを飲ませてあげるようなものです。

ただ注意すべきは
「優しさ」とは
怠けたり、諦めるようなものとは違います。

あくまで「自分を大切にする」ということです。

３：１と２を合わせて行う

最後に
１の２をあわせて心の中で呟きます。
下記の図を参考にしてみてください。

繰り返しになりますが
ネガティブな感情を消したり（台風をかき消そうと無駄なエネルギーを費やす）
ポジティブシンキング（台風がきているのに、晴れていると考える）
ことではありません。


これらは
ネガティブな感情から距離をとり「スペースを空ける」
すなわち一旦雨宿りをするものだと考えてください。

その目的は自分にとって大切なことができる余裕を作るためです。

まとめ

いかがでしたか？
実践した後でネガティブな感情に対する認識は
どのように変わりましたか？

ネガティブな感情から
『一旦雨宿りをするテクニック』を活用し
今できるもっと大切なことに目を向けていきましょう。

台風は嫌ですが
台風一過の青空共に、たくさんの恵みの水を
あなたにもたらしてくれるはずです。

ぜひ実践していただき
一度しかない人生、ますますQOL高めていきましょう。