アドラー心理学とは
フロイト、ユングと並ぶ心理学の巨頭
「アルフレッド・アドラー」が提唱する心理学です。
その特徴はズバリ
「幸せになるための心理学」
心理学というよりも幸せに生きるための「哲学」と言っていいでしょう。
生活に取り入れるととっても役に立つ実用的な心理学です!
「でも心理学って専門用語多くて難しいんだよなぁ〜」
そう感じているあなたに
アドラー心理学の要点をぎゅぎゅっとまとめて説明していきます。
ぜひあなたの一度しかない人生をますます輝かせてくださいね。
この記事では
- アドラー心理学の要点をぎゅっと説明します!
目的論:未来が今を決める。だからあなたは変われる!
アドラー心理学の真髄
それは「目的論」です。
「目的論」とは
人間の行動には必ず「目的」があると言う考え方です。
普通は原因があって結果があると考えますね?
昨日夜更かししたから【原因】⇨朝から眠い【結果】
このように過去の原因によって今が決まるという考え方を原因論といいます
原因論の問題点は
過去は変えられないから、今の自分は変えられないことになってしまう点です!
アドラーのいう目的論はそれとは逆で
眠い状態になりたかったから【目的】⇨夜更かしした【結果】
普通の考え方と違うので最初は違和感があるでしょう。
アドラーに言わせれば「うつ病」になるのも「目的」があるのです。
つまり
その仕事をしたくないから【目的】⇨うつ病になって会社を休める【結果】
だから仕事を変えるか、やめれば症状は和らぐはずです。
これを原因論で考えれば
自分の心が弱いから【原因】⇨うつ病になる【結果】
こうなるとなかなか原因を変えるのは難しいと感じてしいます。
私は友達からスノーボードに誘われたことがありました。
自分が運動オンチだと思っていた私は
「スノーボードなんて今までやったことがないからムリ!」
何度も断っていました。
しかし友達の一言は意外なモノでした。
「今までどうだったかは関係なくない?今から練習したら?」
確かに・・・
そう思った私は
(何回も転びましたが)普通にスノーボードが滑れるようになってしまいました。
自分って変われる
そう感じた出来事でした。
私の【原因論】が新たな可能性にチャレンジすることすら拒んでいたのです!
友達の一言はまさに【目的論】そのものでした!
【原因論】
過去が現在に影響する
運命は変えられない
【目的論】
未来が今に影響する
運命は変えられる
- 【目的論】で考えれば自分を変えられるよ!
劣等コンプレックス:他人と比較しないようにね!
アドラーは全ての悩みは対人関係から生まれると言っています
確かに人間関係って疲れることありますよね・・・
アドラーに言わせると
もっと素敵な自分になりたいという欲求があってもええけど
他人と比較し自分が劣っていると感じること【劣等コンプレックス】はあかんで!
なぜなら他人と比較するということは
他人に自分の人生を操られているのと同じだからです。
先ほどのスノーボードの例で言えば
「人と比べてしまっていた」ので
自分で勝手に「運動オンチ」と決めつけていたわけです。
オリンピック選手と比べたらみんな「運動オンチ」になっていしまいます(笑)
- 他人と比較は全く役に立たないよ!
共同体感覚:人類皆兄弟だよ!
他者と比べるなと言われても一匹狼で生きることは難しいと思いませんか?
アドラーは他人がどうでも良いと考えているのではありません。
アドラーの最もユニークかつ重要な点は「共同体感覚」という考え方です
共同体感覚とは、私たち人間同士を上下の関係(縦の関係)ではなく
みんな一緒に生きている仲間(横の関係)で捉え、その一員であると感じている感覚です
いわば
人類皆兄弟
このように大きな視点で人間はみんな同じで協力して生きていると自覚すれば
人間に優越はなくなり【劣等コンプレックス】も消えるという発想です
またまたスノーボードを例に出せば
スノーボードの上手下手を比べるからいけなかったのです。
誰もがスノーボードを愛する「仲間」だと考えれば
変は劣等コンプレックスも消え去ったことでしょう。
- あたたも私も共同体の一部。優劣はないよ!
幸福とは共同体にとって役に立っていること
他人と比較せずに自分の好きなように生きていたら
それでは、ほとんどの会社や組織は崩壊してしまうと心配になりませんか?(笑)
アドラーは自分の好きなように生きることが幸福なのではなく
「幸福とは共同体に対して自分が役に立っていると感じている時に生まれるんやで」と
説明しています
例えば絵の勉強をして満足できる絵が描けた時は嬉しいです
しかしその絵が何かの表紙になったりしたらとても嬉しいです
世界の実業家も十分なお金があるにもかかわらず、さらに新たな事業を行ったり寄付を行ったりすることで社会に貢献しようとし続けるのは、そのことに幸福を感じているからかもしれませんね
- 幸福とは共同体のために役に立っていることだよ!
まとめ
今の日本はどうでしょう?
・学歴という「過去」によって「今」が評価される。
・偏差値、受験勉強、部活動、出世競争。他者の比較で評価されます。
・新しい家、車、ビール、電化製品を手に入れることが喜びになっています。
いかがですか?
現在の日本の社会はアドラーの主張と全く逆。
日本の幸福度が他の先進国に比べて低く
自殺者数も多いのもこういう面があるのかもしれません
だからこそ
アドラー心理学を積極的に活用にし、幸福を広げていく価値が
あるのではないでしょうか?
一度しかない人生QOLを上げていきましょう!
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